=  13 人類の自己意識の正統性 =

【人類の自己意識を目覚めさせる】


  

 6タイプの国家が均衡を保つ中、世界中の人々が力を合わせて人類の心に自己意識(中心統合機能)を誕生させ、世界の安定を図るべきです。この挑戦には、まず、二つの要件が必要になります。

 

◆ 第一に、人類の自己意識は、「大義」を有して、さまざまな価値観からくる訴えをまとめる必要があります。この大義は、美・善・真の価値がよいでしょう。美・善・真は、すべての人々の心が共有でき得る永遠の輝きを備え、世の中を調和に導くからです。

 

◆ 第二に、人類の自己意識には正統性が必要です。美・善・真の価値による大きな意思決定を行う際、「そもそも何が美・善・真なのか?」ということを明確に示して、人類の自己意識の権威を正当化する必要があります。

 

 この正統性を担保するためには、人々が美しい芸術を発展させて、美意識を洗練させていくことが大切です。美しい芸術作品が互いに競い合う中で、新たな作品を導き出し、人々の美への静かで大いなる共感を高めていく。

 

 その上で、世界中に暮らす人々が思い描く、その時代にふさわしい「生命繁栄のスタイル」を集計することで、大きな意思決定を導きます。【人類の自己意識の正統性=人々の洗練された美意識】 

 

【世界レベルの三権分立】

われはアテネ人にあらず、ギリシア人にあらずして世界市民なり。
I am not an Athenian or a Greek, but a citizen of the world. Sokrates

 

 この芸術(美)を頂点とした仕組み作りは、インターネットが発達した時代においては決して夢物語ではありません。また、「法の精神」を世界秩序に応用した上で、人々は心をつなぎ合わせて意思疎通を行えば、一つの重要な判断を下すことができます。

 

世界立法:世界の営みに統制をかける【ルール:人々の美意識の集計】

世界行政:ルールに従い運用システムを構築する【システム:官僚】

世界司法:人や組織の違反を罰する【ジャッジ:裁判官・陪審員】

 

 誕生した人類の自己意識は、世界のさまざまな問題に直面する中で、上界と下界を何度も往復しながら、美・善・真を貫くための方法を試し、今の時代に適う戦術を模索し、「平和のためにはどうすればよいか?」を学んでいくことになります。

  

【地球レベルのマインド機能】

 

 人類の心に自己意識を生み出した場合、6つのマインド機能の役割にも考慮する必要があります。この場合、それぞれのマインド機能が正常に機能する限り、今の時代においては次のような訴えをするでしょう。

 

自己意識(世界政府);世界規模の立法・司法・行政を行う 

 

直感機能(神権主義);美しい自然を守り、人々の直感機能や美意識を発展させる

精神機能(民主主義);善い哲学による世界統一のルール作り 

思考機能(エリート主義);真の科学による世界の安全な発展

肉体機能(軍国主義);美しい芸術の普及発展と生態系保護

愛情機能(君主主義);世界中の子供たちの平等な教育と競争 【最重要課題】

集団機能(共産主義);自由さのある労働スタイルの創造と生産技術の進歩

 

 人類の自己意識(世界政府)は、6つのマインド機能の能力を世界政府のメカニズムの中に組み込む一方、時代の流れに合わせながら美意識を軸とした総括的な判断を下していく必要があります。

  

【国家レベルの自己意識】

 

 人類の自己意識が主導する新たな世界作りを進める場合、国家レベルの自己意識も再構築するべきです。そうすることで、世界政府とそれぞれの国家は美・善・真の価値観で結びつく方向に向かうからです。

たとえば、民主主義国家の場合、、 

 

立法:国家の営みに統制をかける【ルール:国民の代表⇒国民の美意識の集計】

行政:ルールに従い運用システムを構築する【システム:官僚】

司法:人や組織の違反を罰する【ジャッジ:裁判官・陪審員】

芸術:ルール・システム・ジャッジ機能の逸脱をチェックする【セーフガード:芸術家】 

 

という具合に立法の箇所を直接選挙制に変えて、人々の美意識を通じた法律制定を進めるようにします。その結果、「法の樹木」に発生する害虫問題の解決、国家運営のコスト削減の糸口にもなるでしょう。

  

【世界全体をアートする】

 

 私たち人類は、それぞれが所属する国家において、分業化によるルールの未整備、「法の樹木」に発生した害虫、科学技術の普及に伴う環境破壊などの難題を抱えています。これらを解決するため、宇宙の大いなる調和(絶対基準)に従って、地球全体を視野に入れたアートを進める必要があります。

 

 その第一歩になるのが、個人個人による美・善・真の探求です。一人一人の自己意識が、美・善・真の探求を通じて得た知識・心情・感覚は、人類の自己意識を創造する上で、必ず役立ちます。

  

 そして、人々が思い描く、その時代にふさわしい「生命繁栄のスタイル」を直接的に集計することができれば、複雑に分業化した社会でも、偏りのない意思決定が自然と導かれるようになります。

 

 その時代を見据えて、社会で営まれる活動に端然と関与する一方、小人(取るに足らない人間)らの堕落に巻き込まれず、自己の意識を千万無量に拡大しながら、一つの国家、一つの民族、一つの文化をダイナミックに乗り越えましょう。   

 

新世紀
New centuries