= 12 邪への非常線を張る =

【組織における不正のライフサイクル】

 

 「法の樹木」に発生した害虫は、国家システムを硬直させ、経済に悪影響を及ぼすだけではありません。私腹を肥やす悪人たちが所属する組織も当然に被害を被ります。組織レベルの視点で悪人の不正を見ると、国家レベルと同様に組織レベルにも不正のライフサイクルがあり、「導入期」→「成長期」→「成熟期」→「衰退期」という4つの段階をたどります。

 

導入期; 悪人たちが癒着し、不正を始めて私腹を肥やす

成長期; 仲間を増やし、システムを改悪しながら、不正の効率性を高める

成熟期; 組織の潜在的悪人たちに不正が行き渡り、また、システムも硬直化する。

衰退期; 組織が腐敗の極みに達して経営難に陥ると、悪人たちはシステム破壊による証拠隠滅を企む。 

 

【邪との間合いを見極める】

 

 エスプリデッサンを通じて、美・善・真を探求しようとする場合、まず、悪人たちの不正が行われているかどうかに注意を向けてください。彼らは自分たちの価値観が絶対であるかのように振る舞い、偽善の皮を被って、反対勢力をねじ伏せようとします。

 

 腐敗した組織の中で、純粋な心を表に出して正論を述べるのは、「私はあなたたちの敵だ」と宣言するようなもの。奴隷たちの不調和な心には無差別的な殺意があり、極めて危険な存在なので、批判的な言動は慎みましょう。

 

 だからと言って邪に染まると、心が乱されて直感力が低下してしまうので、つかず離れずで距離を保ってください。心に不調和を感じる時は、美しい自然を眺めたり、美しい曲を聴いたり、エスプリ画を描きながら、心の平和を取り戻しましょう。 

 

【不正の段階に応じた対策】

 

 もし悪人らしき人物がおり、不正の雰囲気がある場合は、まずは、不正のライフサイクルがどの段階にあるかを調べてみましょう。たとえば、、

 

導入期; 悪人たちが不正を始めるため、仲間に入れようとする

衰退期; 悪人たちが証拠隠滅のため、無理難題な仕事を押しつけてきた上で、ミスの責任を過大に被せようとする

 

という具合に、不正のライフサイクルの段階ごとに危険性が異なるため、それぞれの段階に応じて対策を練る必要があります。【第5巻;悪人への対処法】

 

 ※奴隷の価値観;勝つ=お金・地位=不倫=家族虐待=証拠隠滅=部下虐待=責任転換 

 

【子供たちが恐れる大人の世界】

 

 魂のない奴隷たちはいくら財宝を手に入れて豪邸に住んでも、周りの人間たちの言動に神経をすり減らしています。その輝く瞳、生き生きとした躍動感、堂々とした姿、優れた創造力、そして、「自己実現」を目指そうとする輝かしい人生に虫唾が走る思いをしています。

 

 自らの魂を失った「自己喪失」の体験から、「人間として何を間違え、何を失ったのか?」を皮膚感覚では分かっているので、どうにか輝く人間を巻き込み、陥れてやろうと考えて、醜い芸術・悪の哲学・偽の科学を推し進めます。

  

◆醜を美として表現:見かけ上、美しいと感じさせられるが、その狙いは生命を滅亡に導く。  

◆悪を善として演説:それ相応の道理があり善のようだが、その狙いは社会を大混乱に導く。 

◆偽を真として発表:捏造された実測値を正しいものと見せかけ、文明を破壊に導く。 

 

 美の皮を被った醜、善の皮を被った悪、真の皮を被った偽を見抜くのは容易ではありません。人類が創造したルールという概念の中に悪は寄生し、自らの不調和を調和だと見せかけるテクニックを有するからです。

 


根づきたいという魂の欲求は、最も重要でありながら、最もないがしろにされている。
To be rooted is perhaps the most important and least recognized need of the human soul. Simone Weil