他人の賞賛や非難など一切気にしない。自分自身の感性に従うのみだ。
I pay no attention whatever to anybody's praise or blame. I simply follow my own feelings. Mozart

= 13 経験による美感の錬磨 =


【醜の光沢に惑わされない】

 

 邪悪な力に従う奴隷たちは、何も知らない無垢な人間を自分たちの利益のためだけに利用しようとする。邪念がない子供や一般人の正常な心は、悪の僕たちの表現・演説・解説が紛らわしいことに加え、その異常な心理を経験的に理解できないため、欺されてしまう場合があります。

 

 人間は子供の頃、大人の世界にある種の怖さを覚えるものですが、それは邪悪な力の危険性を直感的に感じ取っているからです。

 

 都会に生息する奴隷たちに欺され、「とてつもないチャンスが転げ込んできた!」と歓喜して、契約書に署名した時点で、もう致命傷を負わされているケースが大半なので、私たちは何が本質的に誤りかを的確に洞察する力が求められます。

 

 人間の本質的な価値は、奴隷たちが軽々しく口にするような「勝ち組、英雄、栄光、成功」などとは縁遠いものなので、醜い宣伝や口車には惑わされないでください。

 

【価値観の審判】

 

 美・善・真を探求する中で、醜・悪・偽らしき者と対峙し、迷いが生じた場合、エスプリ画の基本形をより、相手の言動を6つに振り分けながら、「この人は、何を大切にしているのか?」を見定めてください。そうすることで、その人物の人間性や心の様子を伺い知ることができます。

 

 魂の抜けた人間たちが有する価値観は、勝利、お金、地位、不倫、家族虐待、証拠隠滅、生態系破壊、部下虐待、責任転換といったものであり、下界の人間社会において欲にまみれながら作り上げたものです。 

【価値観のクオリティー;0】  

 

【魂の存在理由】

 

 その一方、魂の輝く人間が有する価値観は、上界の宇宙に通じるものです。マインド機能ごとに無数に存在するので、エスプリ画の基本形を用いてみてみましょう。たとえば、

 

直感機能:純粋、罪悪感、調和、平常心、直感力、創造力、動物愛護

精神機能:善意、道理、正義、志、反省、道理、徳、品格、貢献、福祉

思考機能:好奇心、学習、理解、観察、根気、分析、発見、真理、教育

肉体機能:清潔、健康、感動、表現、勇気、挑戦、平等、我慢、飛躍

愛情機能:愛、家庭、育児、家事、優しさ、献身、安らぎ、成長、孝行

集団機能:理念、責任、信用、忍耐、技術、改善、協力、奉仕

  

という具合にさまざまな価値観が存在します。 

 

【人生のすべてをかけて達成すべきもの】

充実した一日が幸せな眠りをもたらすように、充実した一生は幸福な死をもたらす。
As a well-spent day brings happy sleep, so life well used brings happy death. Leonardo da Vinci

 

 人々は一見、地味な生活を送っているようでも、その自己意識は心の世界を統制しながら、何らかの役割を担って行動し、魂を輝かせています。 

 

 堅実な人間ほど、たとえ一時の栄光があってもそれに浮かれず、人生のすべてを掛けて己の使命を全うするものです。その悔いのない85年ほどの人生において、自分にしか分からない胸に刻まれた思い、美しい記憶、人生哲学を抱き、あるいは、美しい芸術作品を生み出して展示し、この世を去っていくのではないでしょうか? 

 

 上界に通じるクオリティーの高い価値だけが、次の世代に夢と希望を与え、人類の進化に貢献するものなので、彼らの生命はとても良質であり、輝く魂こそが本当の栄光を手に入れることになる、と言えます。 

 

【未成年は堪え忍ぶ】

 

 この混乱した時代、長寿の時代に生きる私たちは、したたかに自分の力を磨きながらも、同時に大きな志を抱いて進み、守護者を目指していくべきです。社会の至る所に仕掛けられた落とし穴を切り抜け、奴隷たちが築いた巨大な障壁を乗り越えることが最初の試練となります。

 

 一方、まだ、十分な力を得てない未成年者は、醜・悪・偽の力に直接に対峙しようとせず、とにかく自分を守ることに専念して我慢してください。子供は苦役に耐える自分を証明してこそ、大人になれるのです。 

  


【美の経験値を高める】

 

 未成年の頃は邪悪な世界に誘い込もうとする奴隷たちの魔の手を振り切りつつ、美・醜の違いを見分ける力を付けることが大事です。美の皮を被った醜は、論理(知性)や道理(心性)ではほとんど見抜けないため、美意識(感性)による受信感度を磨く以外、方法はありません。魂の抜けた奴隷たちの様子を具体的に表現すると

 

・どす黒い目を持つ者がする笑顔への違和感、いやらしい心使いへの不快感、悪意、殺意

・口裏を合わせた悪の仲間からの威圧感、権威づく語調、ちりばめられた心理的圧力

・発する声そのものから感じる気持ち悪さ、不自然な説明への警戒感、強引な主張、悪趣味

・内面から湧き上がる胸騒ぎ、腑に落ちなさ、羞恥心、居心地悪さ

 

などです。人にはそれぞれ事情や背景があるため、このような人物が直ちに魂の抜けた人間とは限りませんが、ネガティブな感覚を覚えた場合、エスプリの基本形による心理分析を行い、自己定位を洞察してから、行動の判断を下すことが重要です。

 

 原始時代の狩人が、風の強さや湿気を皮膚で感じ取って天候を予想し、大地の臭いを嗅ぎとって獲物を追いかけたように、自らの感覚を最大限に研ぎ澄ませて醜の光沢度・悪の気配・偽の品質を鑑定してください。

 

【感覚的決断の芸術的検証】

 

 感覚的な判断を下した場合、その結果を後から検証し、判断の妥当性を評価してみることが大切です。その上で、、

 

・信じた事への後悔 (信頼できそうだった)

・疑った事への心苦しさ (信頼できなそうだった)← 大人を疑うのは未成年の特権!

 

などの体験によって、今までに味わったことのない感情が湧き上がる時は、その感情を芸術的に表現してみましょう。生々しい体験をアーティスティックに描写する中で、言葉にできなかった感覚的な理解が次第に明らかになり、一つの結論や教訓を自分なりに導き出す。 

 

 感性を磨こうとする場合、知性・心性の場合のように書物からそれほど多くは学びとれません。故に、数多くの経験を通じて、ある条件において、自らの肉体感覚がどのように反応したのかを分析し、その反応の意味を洞察し、美意識の精度を高めていく方法がベストになります。