= 4 サイドエスプリ画 =

【サイドエスプリ画】

Will is also one of the loneliness. Albert Camus
意志もまた、一つの孤独である。

 

 たとえば、サイドエスプリ画(思考機能)を作る場合、 サイドエスプリ画を描く場合、あなたの「人生の目的」は「主題」となって、絵図の中心に置かれます。

 

   次ぎに、6つのマインド機能ごとに、目標や課題を設定して、「主題」の実現に取り組みます。 たとえば、調理師を目指すためにサイドエスプリ画を描く場合、エスプリ画の主題(調理)に関する本を読み、幅広い情報を集め、必要と思われるキーワードを抽出します。

 

  個々のキーワードについて、「これはどのマインド機能に属するか?」といった着意を持って振り分けると、主題に対して無意識的に設定している、すべての情報(キーワード)が相互に関連した統合イメージ、自分のおおまかな構想が姿を現してきます。

 

 その構想の中で、それぞれのマインド機能の役割を考え、最後に、自分の課題や目標を6つのマインド機能ごとに定めましょう。たとえば、調理に関して次のように設定できるはずです。

 

直感域:調理を通じた美のセンス

精神域:料理人の世界観

肉体域:健康管理

愛情域:求められる人間性

思考域:料理の知識

集団域:調理技術

 

 その後、目標達成に取り組み理解を深めていくと、あなたの自己意識は、主題に関する中心統合的な概念(イメージ)を6つのマインド機能にリンクさせる形で創出できるはずです。 

  

円形パズル
Circular puzzle

 

 安定した時代であれば、私たちは自然発生的なイメージに従い、習慣的に暮らすことが多いでしょう。けどもし自由にイメージすることを単なる娯楽として無駄なイメージばかりを思い浮かべていれば、それは時間の無駄遣いです。イメージは実践的な行動を生み出す力でありますが、それが現状に対応している保障はどこにもないからです。 

 

 よって、今日のような激動の時代では、世の中の先行きがより不透明なため、私たちはイメージ力を高めて自分のビジョンをより鮮明にする必要があります。その際に重要になるのが、有用な形で情報・知識・言葉の再編成を行い、納得しながらイメージを鮮明にしていくことが重要になるため、 エスプリ画を描いて、実世界に応じたセルフイメージを形成してさまざまな活動を展開する取り組みをします。

 

 

 あなたの自己意識が願い、創作し、失敗を恐れず挑戦してきたこと。それらすべての知恵と感情と体験が一つの結晶に変わったものがエスプリ画です。長期間、継続的に粘り強い努力をし、自らの情熱を総動員して描き出したエスプリ画は、とても個人的なものであり、あなたにとっては、かけがえのない大切な作品となるはずです。

  

 一方、イメージ設計という行為は、もやもやした心に明確な方向性を与えていくもの。自己意識のイメージ力が高まり、未来をより鮮明に思い描くことで考える力実行力も生まれます。このようなイメージ設計を通じた芸術体験は、設計のスキルアップだけではなく、イメージに対する考え方やイメージという概念そのものの発展につながります。 

 

【自分の心を正視してみる】

 

 一つの目的に向かって進み続け、さまざまな試練に直面すると、心は複雑に揺れ動くので、時には、一人になれる静かな時間を作って瞑想てみてください。エスプリ画をじっと眺めてから目を静かに閉じて、目的達成の取り組みの中で生じたさまざまな出来事を回想してみる。

 

 すると、マインド機能の訴えが聞こえ始めます。たとえば、

 

・直感機能が意気盛んだ。(昨日、直感の導きによって、とても美味しい料理を作れた)

・精神機能が後悔している(この前、食品ロスを出してしまった)

・思考機能が不安がっている(来週、専門調理師の試験だ)

・肉体機能が気持ちよくしている(ここ数ヶ月、朝にジョギングをして健康維持に努めている)

・愛情機能が悲しんでいる(先月、忙しくておもてなしの心を欠いてしまった)

・集団機能が喜んでいる(この前、新しい調理技術を習得できた)

 

 という具合に、「自分の心の世界で何が起こっているのか?」を、より明確に確かめることができます。今までは気づいていなかった感覚や感情をすくい取り、何に関して心配していたのか、その心配の理由を明らかにすると、漠然と抱えていたた不安がスーと消え去ってくれるはずです。

 


The Upper World and the Material World
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