= 4宇宙時代の情報活用術 =


学問とはわずかな時の間に、数百千年の人類の経験を受け取ることである。
While learning is a little time, hundreds of, one thousand years, it’s to understand human experience. Rousseau

【理論的手法の限界】

 

 今までの学校教育は、明快で根源的な問題への決定的な答えを求めるものでした。しかし、幅広い基礎知識は誰でも簡単に情報端末から入手できるようになったので、ここから先の学問は大きく変わります。

 

 テクノロジーの進歩が極めて速く、社会や産業のあり方を変えるイノベーションが起こる度に、学んだ専門知識は陳腐化する一方、宇宙に向かう人類は、想像を絶するほどに複雑で難解な問題に対処する必要に迫られます。生活空間における個々の変化が予測不能なため、論理的な分析を通じて正解を導き出すという従来のやり方だけでは力不足です。

  

【理論と直感の併用】

我々は理性によってのみではなく、心によって真実を知る。
We know the truth, not only by the reason, but also by the heart.

 

 このような時代自分を守る術はなくなり、後出しジャンケン的な生き方や小手先のテクニックはもう通用しません。 世界中の人々がネットでつながるため、自己のミスを後付けで正当化し、問題点の追及を曖昧にするような生き方をすると、すぐに正体が暴かれてしまうでしょう。

 

 よって、私たちは人類の英知(理論体系)を習得し、合理的な判断力を獲得した上で、さらに、直感力、洞察力、危機管理力などを発揮し、果てしない宇宙に意識を向けながら、歩む必要があります。  

   


【方向感覚を養う】

社会に根付く
Take root in society

 

 広大無辺な時空間で途切れのない流れに向き合うには、理論と直感を使い分けながら、自らの道を切り拓くようなエネルギッシュな知恵者が求められます。ここで大切なことは、素早いイメージ設計であり、そのために必要な理論と技術を手に入れること。 また、計画を実行するための気概と勘の鋭さも重要になるでしょう。

 

 世の中の変化が極めて速いので、理屈では結論が出せない要素が多々あり、完璧な計画をゆっくりと練り上げてはいられません。荒削りでもいいから素早くエスプリ画を描き出し、大まかな方向性を明確にして、才気縦横に進むことが大切です。

 

 当然、ミスを起こすこともありますが、その場合は、率直に反省して、過ちを改め、そこから教訓を得て、エスプリ画(+イメージ)を修正しながら進んでいきます。

  

【断片情報から全体像へ】

バランスの取れた戦略
A well-balanced strategy

 

 エスプリ描画を通じてイメージ設計に取り組む際、まずは、主題に関する全体像を素早く得るようにしてください。たとえば、サイドエスプリ画を描く場合、主題に関する情報を集めて整理し、さまざまな種のキーワードをエスプリ画の6領域(直感・精神・思考・肉体・愛情・集団)に振り分けます。

 

 特に意識しなくても、適合する領域に、それぞれのキーワードを配置していけば、心のメカニズムに符合する形で主題に関する事柄がまとまっていくので、全体像がおぼろげに見えてきます。

 

 そこが重要であり、慣れてくると書き入れながら部分的な不足箇所も感知できるようになります。エスプリ画を眺めれば、主題に関する個々の要素について不足がないか、あるいは、重複がないかを一目で把握できるはずです。   

 

【直感的な情報の掘り出し】

 

 インターネットを通じて得られる情報は玉石混淆ですが、自分に必要な情報を個々に探し出し、それらを結びつけて、目的達成につなげることが重要です。エスプリ画の主題との係わりの中で、一つ一つの情報がどのようなバリューを持つのかを素早く見極めてください。

 

 そう意識することで、溢れる情報に惑わされることなく、本当に重要な情報を探し出す直感力、情報を正確に読み取る認識力、イメージを鮮明にする設計力が養われ、獲得した情報をもとに、今後の活動の足場を固めていくことができます。

 


【バランスを整えた美】

 

 制作初期の段階では、次のことに配慮して、エスプリ画の基本形(全体構図)を整えてください。

  

◆美しさ: バランスを整えて美しく見せる

◆要素の質: 全体に影響を与える個々の要素(キーワードなど)の質を高める

◆要素のつながり: それぞれの要素の関連性を作る

 

 エスプリ画にすべてのキーワードを書き入れたら、その後も細部の配置を変えたり、より重要なキーワードに交換したりして、形を整えていきます。そうして並べられた言葉は、単なる断片情報の寄せ集めではありません。

 

 すべての文字は心の統制システムにマッチする形で配置されたものであり、制作者はエスプリ画の主題(自己意識の関心事)に関する6つの部分的イメージを得ることも、全体的イメージも得ることができるようになります。   

 


【調和⇔直感】


しばしば、直感が頼みの綱になる。
Often you have to rely on intuition. Bill Gates

 

 エスプリ画の全体構図を整えることは、美(直感・肉体)、善(精神・愛)、真(思考・集団)の調和を整えることになり、心が静まることでインスピレーションもより活発に働くようになります。

 

 直感が正しく発揮されるときには、その直感に伴う自身の解釈が「正しい」との確信が伴います。そして、その直感の鋭さこそが、良質なエスプリ画を創出する上での大きな原動力です。

 

 衝撃的なほどに無数な情報が流通する中で、個々の情報に対して合理的な判断ばかりしていると、埒が明きません。エスプリ画に向き合う時間、中身的には無関係ないくつかの情報の間に、何かの結びつきを直感的に感じ取り、それらを素材として取り上げ、キャンバスに組み入れていくことが重要なのです。